ワールドカップの歴史を振り返ると、出場国数は時代の要請と冷戦終結などの国際情勢に合わせて段階的に拡張されてきました。FIFAワールドカップ歴代出場国数推移を紐解くと、1930年の第1回ウルグアイ大会は招待制の13カ国で開幕。その後16カ国体制が長く続いた後、1982年スペイン大会で24カ国、そして日本が悲願の初出場を果たした1998年フランス大会で32カ国へとスケールアップしました。今回の48カ国への改編は、フランス大会以来実に28年ぶりの大改革となります。
特筆すべきは、FIFA加盟国と出場枠配分の劇的な変化です。全211の加盟国・地域に対して48枠がどのように振り分けられたのか、新旧の配分比較データを精査すると、各大陸連盟のパワーバランスの変容が鮮明に浮かび上がります。
データを見れば明らかなように、欧州(UEFA)が13枠から16枠へとわずか23%の微増にとどまったのに対し、アフリカは90%増、アジアは89%増と非欧米地域が露骨に優遇されています。これによって、これまでFIFAランキング20〜50位台に位置しながら出場を逃していた実力国がこぞって本大会へ滑り込める構造が整いました。