距離が「42.195km」に固定される決定打となったのが、1908年の第4回ロンドンオリンピックです。当初、大会組織委員会はウィンザー城からホワイトシティ・スタジアムまでの約26マイル(約41.843km)でコースを計画していました。
ところが、王室からの強い要望が計画を動かします。「幼い王室の子どもたちが部屋の窓からスタートを見られるように」と、ウィンザー城の東テラス下がスタート地点に変更されました。さらに「ゴールは国王エドワード7世とアレクサンドラ王妃が観戦するメインスタジアムのロイヤルボックス正面に設置してほしい」と要請が入ったのです。
これらの変更によってコースが385ヤード(約352メートル)延長され、全長が「26マイル385ヤード=42.195km」となりました。つまり、現代のランナーが挑むラストスパートの数百メートルは、英国王室の特別観戦エリアへ向かうための延長分だったというわけです。