では、面接後にお礼メールを「送らない人」は、採用現場でどのように見られているのでしょうか。ネット掲示板やSNSでは「送らないと礼儀知らずとみなされて落とされるのではないか」という不安の声が散見されます。しかし、大手企業やベンチャー企業の人事担当者へのヒアリング取材からは、よりフラットで合理的な選考の実態が浮かび上がってきます。
多くの企業において、お礼メールの有無自体は必須の選考項目としては設定されていません。つまり、送らないからといって直ちに「不採用」の烙印を押されるわけではないのです。しかし問題は、「スキルや経験値が同等のライバルと競合した瞬間」に発生します。2025年から2026年にかけての人材採用動向を分析すると、リモート面接の一般化に伴い、非対面でのコミュニケーション作法が人物評価の隠れた指標として浮上しています。そこで、面接フェーズや採用区分ごとの実態数値を以下の比較表にまとめました。
オープンチャットや就活口コミサイトに集まる生の声を見ると、「お礼メールを送らなかった同期は普通に通過していた」という意見がある一方で、「面接でうまく話せず落ち込んだが、当日夜に送ったお礼メールで話せなかった論点を補足したところ、人事から『丁寧なフォローに誠実さを感じた』とフィードバックをもらって通過した」という実体験も確実に存在します。送らないことで直接マイナス査定を食らうリスクは低いものの、「送っておけば得られたはずの加点を取りこぼしている」というのが現場の実像です。