彼女の歩みを振り返る上で、歴代写真集の存在は欠かせません。デビュー当初の初々しさを凝縮したファースト写真集から、段階を踏んで表現の幅を広げてきた軌跡が、最新作での爆発的な評価へと結びついています。
初期の作品群では、岡山から上京したばかりの等身大の無邪気さや、透明感あふれる笑顔が前面に押し出されていました。転機となったのは2019年に刊行された写真集『カメレオン』です。タイトルの通り、女優として多様な役に染まる柔軟性をテーマに据え、それまでの無邪気な表情から一転、憂いを帯びた大人の眼差しやエッジの効いたスタイリングに挑戦。ファンからは「少女から大人の女性へと脱皮を始めた決定的瞬間」として高い評判を呼びました。
そして集大成となったのが、10周年記念写真集『光と影』です。『カメレオン』で見せた変化の予兆が完全に結実し、陰影の深いエモーショナルな佇まいと、眩しい陽光の下で見せる無防備な笑顔が見事なコントラストを形成しています。キャリアの節目ごとに自らの表現を進化させてきた歴史があるからこそ、『光と影』での大胆なアプローチも唐突感を抱かせることなく、必然のステップとして歓迎されました。