ネット上の投稿で散見される最大の誤解が、「秋季神奈川大会で優勝あるいは準優勝すれば、春の甲子園(センバツ)出場が内定する」という思い込みです。これは明確な事実誤認です。
秋季神奈川県大会は、あくまで秋季関東地区高等学校野球大会への予選です。センバツ出場枠(関東・東京枠)を掴み取るためには、神奈川県上位2校として関東大会に進出し、そこで最低でもベスト4(場合によってはベスト8の上位評価)に入らなければなりません。関東大会には、埼玉の浦和学院や花咲徳栄、千葉の専大松戸や木更津総合、群馬の健大高崎や前橋育英といった各県の頂点が集結します。
過去には、神奈川大会を圧倒的な強さで制しながら、関東大会初戦で他県の技巧派投手に完封され、涙を呑んだ名門校が少なからず存在します。県大会での快勝に浮足立つことなく、関東大会の開催球場特有の風やマウンドの硬さ、球数制限(1週間500球以内)を見据えた投手マネジメントを完了させているかどうかが、真の関門となるのです。