松村沙友理のビジュアル史を語る上で欠かせないのが、出版界で記録的なヒットとなった2冊の本格写真集です。彼女が披露したグラビア表現の進化は、少女から成熟した大人の女性への劇的な脱皮プロセスでもありました。
2017年12月に小学館から刊行された1stソロ写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』は、ファンの間でも伝説的な作品として語り継がれています。全編ハワイ・オアフ島で撮影された同作で、彼女はグループ随一と評された「美尻」を惜しみなく披露。ビーチでの水着グラビアのみならず、朝のホテルの一室で魅せた無防備なランジェリー姿や、背中を大胆に露わにしたシャワーシーンは、当時のアイドル写真集の枠組みを大きく押し広げました。
そして2021年7月、乃木坂46からの卒業記念として集英社から送り出された『次、いつ会える?』では、表現の深みと露出の芸術性がさらなる頂点に達しました。宮古島を中心とする南の島で撮影された本作では、大人の艶やかさを凝縮した黒のレースランジェリー、朝陽に透けるシースルー衣装など、10年間のアイドル人生を総括するような覚悟のカットが連続します。インタビューで「今の私をありのままに残したかった」と本人が語った通り、いやらしさを感じさせない洗練された肉体美が、男女を問わず圧倒的な絶賛を浴びました。