アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏5カ国による密接な情報同盟「ファイブ・アイズ」。日本はこの最高峰のインテリジェンス・クラブに対するアクセスを長年熱望してきた。近年、セキュリティ・クリアランス(適性評価制度)の厳格化や秘密保護法の運用強化によって、日本の信頼性は大幅に高まり、「ファイブ・アイズ・プラス」としての実質的な情報共有が加速している。
しかし、課題も依然として山積みだ。最大のネックは、日本国内におけるスパイ防止法の不存在と、情報漏洩に対する罰則の甘さだと海外機関から指摘され続けてきた。真のパートナーとして対等に情報交換を行うためには、自前の強力な情報収集能力と、絶対に漏洩させない強固なセキュリティ基盤の両立が不可欠だ。単なる「情報をもらう側」からの脱却が試されている。