小倉は日本を代表する文豪、松本清張が青春時代を過ごした街としても知られる。彼が歩いたであろう旧市街の路地には、昭和の面影を色濃く残す酒場街が今も現役で賑わいを見せている。ノスタルジックなカウンターで傾ける一杯は、タイムスリップしたかのような錯覚さえ感じさせる。
こうしたレトロな空間で酒の肴として愛され続けているのが、小倉発祥のソールフードである小倉焼きうどんだ。香ばしいソースの香りと乾麺独特のモチモチした食感は、ビールの当てとしても、宴の締めの一品としても他の追随を許さない。最近では特製出汁や地元の創作スパイスを加えた進化系焼きうどんを提供する店も増え、酒客を楽しませている。