ファッション史の観点から見れば、リボンというモチーフは常に少女趣味やロマンティシズムの象徴だった。だが、現代の若者たちが身につけるモチーフは、クラシカルな装飾の意味合いを大きく塗り替えている。
トレンド分析を手がける研究者は、「かつてのリボンが他者からの『可愛らしさ』の要求に応えるものだったとすれば、今の世代にとってのリボンは自らのパーソナルスペースを守るための『境界線』に近い」と指摘する。特に水色というカラーコードは、性別の枠組みを超えたジェンダーレスなニュアンスを含みやすく、男性ファンやノンバイナリーの若者にも違和感なく受け入れられているのが特徴だ。