博多湾からの風が吹き付ける工業団地の一角。施設内に入ると、旋盤の金属音に混ざって、プログラミング言語の構文を議論するグループワークの声が耳に飛び込んでくる。ここは福岡県人材開発センターとしての歩みを重ねながら、時代ごとに求められる労働力の質を担保し続けてきた場所だ。
背景にあるのは、法改正の波だ。職業能力開発促進法の理念に基づき、労働者の自律的な技能向上と企業の競争力強化をどう両立させるかという命題が、今まさに福岡の地で問われている。福岡県内でも製造、物流、サービス業の境界が曖昧になり、従来のOJTだけでは次世代の事業モデルに適応できなくなった企業が雪崩を打って相談に訪れている。