初見では読み解くことが難しい楽曲名「05410-(ん)」ですが、その読み方は「おこして」です。この文字列の正体は、1990年代に流行したポケベル通信における数字の語呂合わせ文化に由来しています。
数字を文字に当てはめると、次のような構造が浮かび上がります。
- 0 =「お」
- 5 =「こ」
- 4 =「し」
- 10 =「て」
この「05410(おこして)」に続く「-(ん)」の解釈については、発売当時の音楽雑誌インタビューやファンの間でも様々な議論が交わされてきました。有力な説として知られるのは、言葉の引き算を意味する「マイナス(ん)」です。「おこしてん」から「ん」を引いて「おこして」にする言葉遊びという見方や、逆に関西圏などの口語表現である「起こしてん(起こしたんだよ)」という余韻を記号化したという考察です。
いずれにせよ、タイトルの核にあるのは「起こしてほしい」という切迫した叫びです。別れの危機という受け入れがたい現実を「悪い夢であってほしい」と願い、その悪夢から誰かに目覚めさせてほしいと希求する心理状態が、この暗号のようなタイトルに託されています。