この駅を語る上で絶対に外せない最大の切り札、それが隣接する温浴施設「禅の里温泉」だ。道の駅に併設された入浴施設と聞いて、形式的な沸かし湯を想像するなら大きな間違いである。
地下からこんこんと湧き出る天然温泉は、ナトリウム・炭酸水素塩温泉。肌に触れた瞬間にトロリとした感触が広がり、湯上がりには古い角質を落としたような滑らかさと吸い付くようなしっとり感が持続する。長時間の高速運転で強張った腰や肩の筋肉を芯からほぐす保温効果は抜群だ。
露天風呂から望むのは、四季折々に表情を変える緑の稜線。春の若葉、初夏の深緑、秋の錦秋、そして冬の静まり返った雪景色。自然の呼吸と一体になる湯浴みは、日常のデジタル疲労に晒された現代人にとって、まさに極上のデトックス体験といえる。