四国東部、徳島平野の中央部に位置する徳島県名西郡石井町は、北に一級河川の吉野川を臨み、肥沃な農業地帯と徳島市のベッドタウンとしての利便性を併せ持つ人口約2万4,000人の町です。この町の中枢部に、全国の地名愛好家やネットユーザーの間で語り継がれる奇跡的な住所表記、すなわち徳島県名西郡石井町石井字石井が存在します。
公的な正式呼称における石井町石井字石井の読み方は、「いしいちょう いしい あざ いしい」です。自治体名、大字(おおあざ)、小字(こあざ)が寸分違わず同じ漢字・同じ読みで重なる構造は、初めて目にした人に強烈なインパクトを与えます。対象エリアの郵便番号は「779-3233」(大字石井全般)が割り振られており、JR徳島線の石井駅周辺から町役場、商業施設が集まる町のコアエリアに隣接しています。
現地の公的機関窓口や住民票、運転免許証の更新書類などにおいても、当然ながらこの住所表記がそのまま適用されます。地元住民の間では「普段の手紙や通販では小字の『字石井』を省略して『石井町石井〇〇番地』と書くことも多い」という声が聞かれますが、土地の権利関係を司る不動産登記簿や公図などの厳格な公文書では、現在もこの「石井町石井字石井」という正規の地名表記が厳然と生きています。