批判の矢面に立たされやすいもう一つの論点が、莫大な資金が動く「収益の仕組み」と、不定期に実施される「クラウドファンディング」の透明性です。巨大なYouTubeチャンネルに成長したことで、プラットフォームからの広告配分、メンバーシップ会費、投げ銭(Super Thanks)、さらにはAmazonほしい物リストによる物資支援など、入ってくる資金的リソースは一般的な市民ボランティアの規模を桁違いに上回ります。
保護猫活動には莫大な固定費が発生します。特にFIP(猫伝染性腹膜炎)の最新治療や骨折の手術、慢性疾患を抱えるシニア猫の医療費は、1頭あたり数十万円から百万円単位に達することも珍しくありません。シェルターの光熱費、家賃、専用フード代、そして常勤スタッフへの人件費を含めれば、月数百万円規模のランニングコストを維持し続けることの過酷さは事実です。しかし、問題視されたのは「その入出金の詳細がどこまで公に監査されているか」という点でした。
データが物語る通り、YouTubeでの再生回数や寄付金によって得られる収入は莫大に見えるものの、シェルターの過密化や重篤な病気の猫を抱えるほど支出も天文学的に膨らみます。私腹を肥やしているという安易なバッシングは現場のコスト実態を見誤っていますが、認定NPO法人並みの第三者機関による厳格な財務諸表の公開が行われない限り、「善意の搾取」を疑うネットユーザーの不信感を完全に払拭することは極めて困難です。