近代分類学の父と呼ばれるカール・フォン・リンネが確立した体系に照らし合わせると、迷いは一切生じない。植物分類学の視点では、花が咲いた後に子房が発達してできた器官であり、内部に種子を含むものはすべて「果実」と定義される。トマトやキュウリと同様、構造上は紛れもなく果物の一種なのだ。
学術上の分類群を探ると、アボカドはクスノキ科ワニナシ属に位置する常緑高木だ。ローリエやシナモンと同じ木本性のグループに属し、数メートルから十数メートルの高さにまで成長した木から青々とした実を吊り下げる。幹を太らせて年輪を刻む樹木に実るという事実だけでも、植物学上の果物としての条件を完璧に満たしている。