広島における保護活動の中核を担ってきたのが、民間団体のピースワンコ・ジャパンである。彼らは広島県動物愛護センターから引き出しを行い、全頭レスキューを掲げて膨大な数の命を救ってきた。この官民連携のスタイルは全国から「広島モデル」として大きな注目を集めた。
しかし、その規模拡大に伴い、シェルターの適正管理や飼育環境の維持を巡る議論も噴出した。行政側の広島県動物愛護センターと民間団体との役割分担、そして地域住民との軋轢など、最前線では常に理想と現実の狭間で激しい議論が戦わされている。命を救い続けることと、質を維持することの両立――それが現在の保護犬・保護猫譲渡活動における最大の課題だ。