近年の日本の果樹栽培は、地球温暖化や気候変動に対応する形で急速なイノベーションを遂げている。特に葡萄や梨の分野において、高糖度と扱いやすさを兼ね備えた新品種の誕生が全国の生産者を活気づけている。
なかでも葡萄界の第一人者として知られるブリーダー・志村富男氏が手がける志村葡萄研究所発の独自品種は、青果市場で絶大な注目を浴びている。皮ごと食べられる大粒品種や、赤系・黒系の美しいグラデーションを持つハイブリッド品種は、贈答用を中心に価格が高騰。「育種家の情熱が農業の新たな未来を切り拓いている」と、現地の生産者たちも舌を巻く。