2000年に発売された『ファイナルファンタジーIX』は、当時のトレンドだった近未来SF路線から一転し、ファンタジーの原点へと回帰した作品だった。シリーズの生みの親である坂口博信氏が「最も自分らしいFF」と公言して憚らない本作は、温かみのある世界観と深い人間ドラマが融合した至高の一作として語り継がれている。
また、物語を彩る音楽を手掛けた植松伸夫氏による叙情的なサウンドトラックは、今なおファンの心に強く焼き付いている。「Melodies of Life」をはじめとする名曲群が、最新のオーケストレーションや現代のサウンド技術によってどう再解釈されるのか。クリエイターたちが残した偉大な遺伝子が、新たな時代にどのように受け継がれるのかに熱い視線が注がれている。