日本国内の感染症サーベイランスによると、例年1月前後にピークを迎えるA型から交代するように、春先にかけてB型の検出割合が急増しています。現場の臨床医から報告されているのが、「高熱を伴わない患者」の目立ちです。
通常、インフルエンザといえば突然の38度を超える高熱や関節痛が代表的なサインですが、B型では37度前後の微熱、あるいは平熱のまま倦怠感や軽い喉の違和感だけで経過する例が目立ちます。こうした隠れインフルエンザの特徴は、本人が単なる体調不良と自己判断してしまい、家庭内や職場、学校で知らぬ間に感染を拡大させるクラスターの主因となっています。
インフルエンザの潜伏期間はおよそ1〜3日程度であり、自覚症状が現れる直前からウイルスは体外へ排出され始めます。「熱がないから大丈夫」という思い込みは非常に危険な状況を招きかねません。