鼻クリップを使用する上で最も警戒すべきなのが、不適切な使用方法による身体的トラブルです。特に「就寝中の装着(寝るとき)」や「長時間の過度な締め付け」には重大なデメリットが潜んでいます。
第一のリスクは、軟骨組織と周辺皮膚への血流障害です。鼻翼軟骨は非常にデリケートな組織であり、強い力で長時間圧迫され続けると血行不良を起こし、炎症や組織の菲薄化を招きます。最悪の場合、軟骨が左右非対称に変形したまま固定されたり、鼻中隔が歪んで鼻づまりなどの呼吸器トラブルを誘発する恐れがあります。
第二に、皮膚表面へのダメージです。クリップのパッド部分が長時間皮膚と密着して圧力を加え続けることで、皮膚炎や強い摩擦による色素沈着(黒ずみ)が発生します。特に鼻先は皮脂分泌が盛んなため、毛穴が塞がれて重度のニキビや毛包炎を引き起こす要因にもなります。
睡眠中は無意識のうちにクリップがズレて局所に異常な負荷がかかったり、口呼吸を強いられて睡眠の質が著しく低下したりします。「寝ている間に鼻を高くしたい」と考えて一晩中装着することは、美鼻を目指すどころか外見的・健康的なリスクしか生みません。