避暑を成功させるための死活問題となるのが「移動ストレスの遮断」です。特に真夏の関越自動車道や東北自動車道の上り線では、夕方に30km以上の激しい渋滞が発生し、冷房の効いた車内でも運転手の精神的疲弊は限界に達します。目的地と交通手段の相性を見誤ってはなりません。
渋滞知らずで快適な涼しさを手に入れるなら、関東避暑地の電車アクセスをフル活用したプランが圧倒的に優位です。浅草・北千住から東武特急「スペーシアX」や「リバティ」を利用すれば、2時間弱で東武日光駅へ直行できます。そこから路線バスに揺られていろは坂を登れば、眼前に奥日光中禅寺湖の澄んだ青と冷涼な大気が広がります。現地では中禅寺湖機船のクルージングや、マイナスイオンが充満する華厳の滝・竜頭の滝を巡ることで、関東避暑地の日帰り旅として完璧な動線を描くことができます。
一方、マイカーやレンタカーを駆使した自由度の高い旅を望むなら、関東避暑地ドライブ温泉ルートが真価を発揮します。北関東自動車道を経由して赤城山へ向かうルートは、市街地を抜けてつづら折りの山道を一気に登り詰めるにつれ、車載外気温計が36℃から24℃へと急速に低下していくダイナミズムを実感できます。大沼周辺で湖上カヤックや赤城神社の参拝を楽しんだ後は、麓に点在する赤城南麓温泉郷や老神温泉の露天風呂に浸かる。標高差を活かしたドライブと良質な泉質の組み合わせは、心身の緊張を根本から解きほぐしてくれます。