『ギフト』を伝説たらしめているもう一つの要素が、毎話登場する規格外のゲスト出演者陣です。当時のフジテレビドラマ班の総力が結集し、映画界の重鎮からロック界のカリスマまで、通常の連続ドラマでは考えられないキャスティングが実現しました。
【主なゲスト出演者一覧】
- 第1話:桃井かおり(受取人の女性役。独特のアンニュイな空気感でドラマの退廃的なトーンを決定づけた)
- 第2話:鈴木砂羽(配達物を巡る愛憎劇に巻き込まれる女性役)
- 第3話:佐藤浩市(由紀夫の過去に深く関与する冷酷な男役として重厚な存在感を提示)
- 第7話:真木蔵人(ストリートの危険な若者役として木村拓哉と緊迫のアクションを展開)
- 第9話:香取慎吾(SMAPメンバーとしてのサプライズ出演。物語の終盤に強烈なインパクトを残す)
- 最終話:緒形拳(物語の根幹を揺るがす最重要人物として登場。木村拓哉との鬼気迫る心理戦を演じる)
当時の制作関係者の証言や雑誌インタビューによると、特に最終話における緒形拳と木村拓哉の対峙シーンは、現場のスタッフ全員が息を呑むほどの緊張感に包まれたと伝えられています。台本を超えたアドリブの応酬や視線の交錯は、若きトップスターだった木村の役者魂を極限まで引き出しました。
また、ロックミュージシャンの忌野清志郎がレギュラー出演したことも大きな話題となりました。バラエティ番組や音楽特番とは一線を画す、自然体でありながら強烈な異彩を放つ演技は、演出を手掛けた河毛俊作監督の強いこだわりによるものでした。