本来、出版物における誤植は訂正や謝罪を伴う「制作上の過失」です。しかし、「インド人を右に」はネガティブな批判の対象になるどころか、読者コミュニティから熱狂的に受け入れられ、インターネットの黎明期から現在に至るまで特別なスラングとして愛され続けています。
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のアスキーアート(AA)文化では、ターバンを巻いたキャラクターが車の助手席や右側に配置される定番ネタとして定着しました。さらにSNS時代に入っても、「ハンドル操作を指示する場面」「右折や右方向への誘導」の比喩表現として、ゲーマーの間で日常的に引用されています。
また、ゲーム開発会社やクリエイターの間でもオマージュとして扱われることが多く、レースゲームのイースターエッグ(隠し要素)やSNS公式アカウントの投稿で「右折」を表現する際の小ネタとして採用されるなど、単なる雑誌の印刷ミスを超えたカルチャーアイコンへと昇華しました。