耐熱温度200℃を超えるレンジ上耐熱シリコンマットを敷いているからといって、その上に物を直接載せても安全とは言えません。ここには、熱の「耐性」と「放熱」を混同してしまう典型的な誤解が存在します。
そもそも電子レンジ天板熱い理由は、マイクロ波を生成するマグネトロンの駆動熱や、オーブン・グリル機能で使用される高出力ヒーターの熱が、金属製の本体キャビネット(天板・側面)へと熱伝導・放射されるためです。主要家電メーカー各社(パナソニック、日立、シャープ等)の取扱説明書には、必ず「上方10cm〜15cm以上、背面や側面にも所定の開放空間を設けること」という規定が明記されています。
天板の上にマットを密着させて敷き詰めると、レンジ天面断熱マット効果によって本体内部の熱の逃げ場が遮断されます。結果として熱が内部に滞留し、インバーター基板の熱破壊、安全装置(サーモスタット)の誤作動による突然の電源遮断、さらには製品寿命の大幅な短縮を招きます。電子レンジ放熱スペース危険性を軽視した直置きは、製品保証の対象外となるだけでなく、機器そのものを自ら破壊する行為に他なりません。