ネット上の掲示板やSNSでは「冷えないならガスを2〜3缶多めに入れておけば安心」といった誤った言説が見受けられますが、これは極めて危険な誤解です。カーエアコンシステムは、ガスが少なすぎても冷えませんが、車 エアコンガス 入れすぎ 症状として全く冷えなくなる「過充填トラブル」を引き起こします。
冷媒を入れすぎると、高圧側配管の圧力が異常上昇し、コンデンサーでの冷却液化が正常に行われなくなります。その結果、以下の重大な不具合が発生します。
- 高圧カットによる冷房停止:圧力センサーが異常高圧を検知し、安全回路が働いてコンプレッサーを強制停止させるため、断続的に温風が出る。
- コンプレッサーの破損(液圧縮ロック):気体として戻るべき冷媒が液体のままコンプレッサー内部へ流れ込み、ピストンやバルブを破壊して全損に至る。
- エンジンへの高負荷と燃費悪化:過剰な負荷によってアイドリングが不安定になり、加速時にもたつきが生じる。
チャージ缶を逆さにして液体チャージを行ったり、外気温に応じた圧力計の数値を無視して過充填に陥ったりするケースが後を絶ちません。ガスを入れすぎてしまった場合、DIYで大気開放することはフロン排出抑制法により禁止されているため、専用の回収機を持つ整備工場へ持ち込んで回収作業を依頼する必要があります。