活発に動き回る学齢期の子どもは、遊具からの転落や部活動での衝突で歯を脱臼するケースが頻発します。子供の歯が抜けた対処法を考える上で最も重要なのは、抜けたのが「乳歯」なのか「永久歯」なのかを正しく見極める点です。
抜けた歯が乳歯だった場合、無理に再植を行うと、下で成長している永久歯の歯胚(歯の芽)を傷つけたり、生え変わりの軌道を狂わせてしまうリスクがあるため、あえて再植しないケースが一般的です。しかし、素人判断で乳歯か永久歯かを区別するのは危険です。特に6歳前後は前歯が生え変わるデリケートな時期にあたるため、どちらであっても歯を牛乳に浸して持参し、歯科医に診断を仰ぐのが確実です。
小中学校や地域のスポーツクラブでは、救命救急キットと一緒にティースキーパーを常備しておく体制が定着しつつあります。指導者や保護者が正しい知識を共有しておくことが、子どもの将来の歯並びと笑顔を守る防波堤となります。