都留興譲館高校を語るうえで外せないのが、2014年の開校に至る統合の歴史です。同校は、地域に根ざした普通教育を担ってきた山梨県立桂高等学校と、卓越した技術者を輩出してきた山梨県立谷村工業高等学校の2校が再編統合されて誕生しました。校名にある「興譲(こうじょう)」の二文字は、米沢藩の藩校に由来し、「他者を尊重し、譲り合いの徳を育む」という教育精神が込められています。
最大の特徴は、アカデミックな普通教育と、最先端の実験機器や工作機械を駆使する実践的な工業教育が1つのキャンパスで交差している点にあります。旧来の「普通科高校」「工業高校」という単一の枠組みでは実現し得なかった、多様な価値観が日常的に混ざり合う環境が整備されました。職員室や特別教室が共有される中で、文理の枠を超えた刺激が生徒間の協調性や幅広い視野を育てる土壌となっています。