楳図かずおの原作漫画『漂流教室』は小学生たちが過酷な未来でサバイバルを繰り広げるダークな名作ですが、大森美香が脚本を手掛けたドラマ版『ロング・ラブレター』は、「未来への警鐘」と「今を生きる尊さ」というヒューマンドラマへ見事に昇華されています。
物語のクライマックスでは、過去の世界と未来の世界を一瞬だけ繋ぐタイムトンネルが出現。教師や生徒たちは元の時代へ戻る機会を模索しますが、最終的に過去へ帰還できたのは幼い少年・ユウキのみでした。
浅海や三崎をはじめとする残された一同は、荒廃した未来で過酷な現実を受け入れ、「この荒れ果てた大地で命を繋ぎ、未来を再生させていく」決意を固めます。そして、過去の世界に届いた三崎の手紙(ロング・ラブレター)によって、過去を生きる人々へ「地球の未来を変えてほしい」という切実な願いが託されるという、哀愁と希望が入り混じった忘れがたいエンディングを迎えました。