1960年代は、政治・経済・社会のあらゆる分野で歴史の転換点となる事件が連続して発生しました。当時の空気感を把握するために、まずは主要な出来事を時系列で整理します。
【1960年代・日本の出来事年表】
・1960年(昭和35年):日米安全保障条約改定を巡り60年安保闘争が激化。岸信介内閣総辞職後、池田勇人内閣が発足し「国民所得倍増計画」を発表。
・1963年(昭和38年):日本初の連続テレビアニメ『鉄腕アトム』放送開始。吉展ちゃん誘拐事件が発生し社会に衝撃を与える。
・1964年(昭和34年):東海道新幹線(東京〜新大阪間)開業。アジア初となる東京オリンピックが開催され、首都高速道路などの都市基盤が一挙に整備される。
・1966年(昭和41年):ザ・ビートルズ来日公演が日本武道館で開催。日本の総人口が1億人を突破。
・1967年(昭和42年):イギリスのモデル・ツイッギーが来日し、ミニスカート旋風が巻き起こる。
・1968年(昭和43年):日本のGNP(国民総生産)が西ドイツを抜き世界第2位に。未解決のまま時効を迎える「府中三億円事件」発生。川端康成がノーベル文学賞を受賞。
・1969年(昭和44年):東大安田講堂攻防戦により東大入試が中止。アメリカのアポロ11号が人類初の月面着陸に成功。
政治の季節として始まった10年間は、国家的メガイベントの成功を経て経済成長のピークへと突き進み、最後は学生運動の先鋭化と大衆消費社会の完成という劇的なコントラストを描いて幕を閉じました。