政治家のプライベートが取り沙汰される際、「子育て経験のない政治家に少子化対策や子育て支援が理解できるのか」という疑問が投げかけられることがある。高市氏に対しても、こうした議論がネット上で散見される。
だが、この論理には疑問が残る。子育ての当事者体験があるかどうかが、そのまま優秀な政策立案能力を意味するわけではない。むしろ、不妊治療の葛藤や身体的困難を経験した人物だからこそ、病気や事情で子どもを持てない人々の痛みに寄り添い、多角的な制度設計を行える側面もある。個人の経験を超えた俯瞰的な視点こそ、現代の政治家に求められる力量と言える。