川平家のアイデンティティを形作ったもうひとつの大きな要素が、アメリカ人である母・ワンダリーさんの存在だ。国際結婚がまだ珍しかった時代、沖縄とアメリカというふたつの異なる文化がごく自然に調和する家庭環境で兄弟は伸びやかに育った。
家庭内では日本語と英語が日常的に飛び交い、西洋的なストレートな情感表現と、沖縄の「いちゃりばちょーde(出会えば皆兄弟)」に通じる温かい包容力が同居していた。彼らが見せる陽気なキャラクターやダイナミックなジェスチャーは、狙って作られたものではなく、この豊かなハイブリッド環境から自然と溢れ出た副産物と言える。