摘芯とは、つるの先端にある成長点を切り落とし、上方向への生長をあえて止める作業を指します。植物には先端の芽が優先して伸びる「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質があり、きゅうりを一切摘芯せずに放置すると、親づるばかりがぐんぐん伸びて草丈3メートル以上にも達してしまいます。
つるを放任した場合、株のエネルギーがつるや葉の展開に偏る「つるボケ」を引き起こし、肝心の実がつかない、あるいは実がついても小さく曲がった奇形果になりがちです。さらに、葉が過密になって日当たりや風通しが悪化すると、うどんこ病やべと病といった致命的な病害虫の温床になります。摘芯を行うことで、側枝(子づる・孫づる)の発生を促し、株全体へ均等に光と風を行き渡らせながら果実に養分を集中させることができるのです。