超人的な思考力を維持するために、脳は大量のブドウ糖を消費する。藤井聡太のおやつ選びを綿密に追うと、盤面の局面難度や時間帯に応じた明確な傾向が浮き彫りになってくる。
午前のおやつには、速効性の高い糖分を含む和菓子(大福、練り切り、羊羹など)や、爽やかな酸味で集中力を研ぎ澄ますフルーツ盛り合わせが選ばれる傾向が強い。一方、局面が煮詰まり長考が続く午後の時間帯になると、満足感の高いモンブランや濃厚なチョコレートケーキといった洋菓子・スイーツの登板率が跳ね上がる。脂質を含み腹持ちが良いケーキ類は、終盤の秒読みという極限状態を乗り切るための持続エネルギーとして機能しているのだ。