物語の中盤、読者に最大の衝撃を与えたのが「ガッちゃんが2人に増える」という前代未聞のイベントです。
ある日突然、大量の金属や電気製品を異常なペースで食べ始めたガッちゃんは、自ら口から糸を吐き出して巨大な繭(まゆ)を作って中にこもります。千兵衛たちが固唾をのんで見守る中、繭を破って姿を現したのは、姿形も性格も全く同じ「2人のガッちゃん」でした。
なぜ分裂したのか――その理由は天使の生態機能にあります。神の命令で文明を滅亡させる際、1人よりも2人、2人よりも多数の方がより早く文明を喰らい尽くせるため、一定のエネルギーを蓄積すると自己分裂して増殖するシステムが最初から組み込まれていたのです。増えたガッちゃんたちは言葉を交わさずとも完全に意思疎通し、息の合ったコンビネーションでアラレちゃんとともにペンギン村を駆け回るようになりました。