長年この地に暮らす住民にとって、現在の店舗を語るうえで外せないのが「あざみ野とうきゅう」時代の記憶です。かつて同地で総合スーパー(GMS)として衣料品や住居関連品まで幅広く取り扱っていた大型商業施設は、消費者の生活様式の変化や駅ナカ・駅チカ商業施設の再編に伴い、駅直結型商業施設「エトモあざみ野(etomoあざみ野)」へと大規模なリニューアルを遂げました。
この業態転換の背景にあったのは、駅直結という立地特性を最大限に活かす「デイリーフーズ特化戦略」です。総合スーパー的な百貨店型モデルから、日々の食卓を迅速かつ上質に彩る高鮮度食品・即食型デリ(総菜・弁当)の強化へと舵を切りました。エトモあざみ野内には東急ストアのみならず、ベーカリーやドラッグストア、各種専門店が効率的に配置され、乗り換え客や通勤帰りのワーカーが最短動線で買い物を完結できる構造へと進化しています。
「何でも揃うが移動に時間がかかる大型店」から「毎日の食に直結する高密度な駅前スーパー」へ。この緻密なリポジショニングこそが、ライフスタイルの多様化した現在においても、単なる一スーパーの枠を超えて地域住民から絶大な支持を集め続けている本質的な要因です。