最乗寺の広大な境内は、大きく分けて3つのエリア(本堂周辺の伽藍エリア、御真殿エリア、そして最深部の奥の院エリア)で構成されています。参拝計画を立てる上で重要となる最乗寺の見どころ詳細まとめと、他の一般的な観光寺院との違いを客観的な数値データで比較しました。
境内を巡る際、多くの参拝者が最大の難所でありハイライトとして挙げるのが、奥の院への階段と所要時間です。本堂(護国殿)、金剛水堂、洗心滝、そして結界門をくぐり抜けた先にある御真殿までは、比較的整備された石段が続きます。しかし、御真殿の左奥からスタートする「奥の院(慈雲閣)」への参道は、合計354段におよぶ一直線の急峻な石段へと一変します。
この354段の石段は一段一段の高さが不揃いな箇所もあり、成人の足でも片道15分から20分ほどかかります。息を切らしながら見上げると、杉の巨木の間から遥か頭上に奥の院の屋根が小さく見え、まるで天界へと続く階段を登っているかのような錯覚を覚えます。登り切った標高約450メートルの地点には、道了尊の本地仏である十一面観世音菩薩が安置されており、振り返れば南足柄の豊かな山並みを一望できます。なお、帰路は石段を使わず、緩やかなスロープ状の林道(う回路)を歩いて下りることも可能です。
また、見逃せないスポットとして、道了尊が掘り当てたと伝わる霊泉湧き出る「金剛水堂」(長寿・病気平癒の霊水として知られ、ペットボトル等で持ち帰る参拝者も多い)や、神奈川県内で唯一現存する室町時代の建築様式を伝える「多宝塔」、さらには商売繁盛・金運招福の「三面大黒天」など、見どころが幾重にも点在しています。