砂の上に戦場を移した佐伯美香は、パートナーの髙橋有紀子とともに破竹の進撃を開始する。2人の抜群の呼吸と戦術眼は世界ツアーでも遺憾なく発揮され、シドニーオリンピックビーチバレー競技への出場権を見事に獲得した。本大会では世界強豪ペアを次々と破り、日本勢過去最高位となる4位入賞という壮挙を成し遂げる。
その後、怪我や一時的な休養、出産といった人生の転機を乗り越え、彼女は再び砂の上へと帰還した。年齢的な衰えを囁く声を跳ね返し、2008年の北京オリンピックビーチバレー競技にも出場を果たした。インドアとビーチの双方で五輪の舞台に立った偉業は、日本スポーツ史に深く刻まれている。