青色カクテルの中でも屈指の知名度と人気を誇るチャイナ・ブルーだが、そのルーツが中国ではなく日本であることは案外知られていない。1980年代に日本のバーテンダーによって開発されたこのカクテルは、ライチリキュールをベースにブルー・キュラソーとグレープフルーツジュースを組み合わせた、瑞々しくフルーティーな味わいが特徴だ。
「チャイナ」という名称は国名ではなく、陶磁器を意味する英語の「china(チャイナ)」に由来する。中国伝統の高級磁器「景徳鎮」などに描かれる美しく深みのある青い模様(染付)の色彩美をグラスの中に表現したことから、この雅な名が授けられた。名付けの背景に秘められた東洋的な美意識もまた、このカクテルが長く愛される理由のひとつと言える。