ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「スコアシートを書き間違えたら修正テープを使えばいい」「消せるボールペン(フリクション等)を使えば安心」といった誤ったアドバイスが散見される。しかし、これは公式レギュレーションにおいて絶対に行ってはならない重大な違反行為である。
日本バドミントン協会の競技規則において、スコアシートは法的証拠能力を持つ「公的文書」と同等に扱われる。したがって、以下の厳密なルールが存在する。
1. 修正液・修正テープの完全禁止:いかなる理由があろうとも、白色修正具を使用してはならない。使用したシートは改ざんを疑われ、大会記録として無効になる恐れがある。
2. 消せるボールペンの使用禁止:摩擦熱や車内の高温でインクが無色化し、後日スコアの確認が不可能になるリスクがあるため、原則として黒または青の油性ボールペンを使用する。
3. スコアシート訂正方法二重線の厳守:数字や記号を間違えた場合は、必ず誤記箇所の中央に「横二重線」を定規やフリーハンドで引き、その上部または隣接する余白に正しい数字を明瞭に書き直す。訂正印や主審のサインを求められる場合もある。
消し去るのではなく、「間違えた経緯を残した上で、正書する」ことこそが、スポーツの公正性を担保するプロトコルなのである。