いまや誰もが知る国民的軽食となった悪魔のおにぎりですが、そのルーツは南極地域観測隊の料理人・渡貫淳子氏が過酷な極地で考案した夜食にあります。厳しい寒さの中で活動する隊員たちのために、夜食として余った天かす(揚げ玉)と青のり、天つゆをご飯に混ぜて握ったところ、「夜中にこんなハイカロリーなものを食べたら太ってしまうと分かっているのに、美味すぎて食べる手が止まらない」「まるで悪魔の誘惑だ」と隊員たちの間で評判になったことが名前の由来です。
このエピソードがテレビ番組で紹介されるとSNSで瞬く間に拡散。2018年秋にローソンが商品化すると、発売からわずか約1年で累計5,600万個以上を売り上げる異例の大ヒットを記録しました。
人間が本能的に好む「炭水化物×油脂(天かす)×出汁の旨味(グルタミン酸)×磯の香り」が組み合わさることで、脳内の報酬系を強烈に刺激する構造こそが、このおにぎりが持つ抗えない魅力の正体です。