ビーズフラワーの歴史は古く、16世紀頃のヨーロッパ、とりわけフランスやイタリアの修道院や貴族階級の間で装飾花や宗教用具として発展しました。その正統派の系譜を受け継ぐのがフレンチビーズフラワー技法です。
この技法の根幹を成すのが「ベーシックフレーム」と呼ばれる構造です。中心となる1本の芯線(ベーシックワイヤー)に所定のビーズを通し、その周囲を別のワイヤー(ワーキングワイヤー)が何周も弧を描きながら取り囲んでいくことで、1枚の立体的な花弁を成形します。このビーズフラワー花びら編み方を理解すると、丸みを帯びたバラの花びらから、細長いユリやキクの花弁まで、あらゆる形状を自在に生み出せるようになります。
近年では、メーカー各社の公式サイトや愛好家のブログでビーズフラワー図案無料の編み図が多数公開されています。しかし、初心者が図案を見る際に陥りがちなのが「ビーズの個数」に過度に縛られてしまう点です。前述の通りビーズには微小な個体差があるため、「ビーズ〇個を通す」という指定よりも「芯線の長さを何センチにするか」「外周が内周とぴったり隙間なく沿っているか」という幾何学的な視点を持つことが、端正な仕上がりを導く極意です。