トヨタのホワイト系塗装を正しく理解するには、従来の主力であった「ホワイトパールクリスタルシャイン」、現在の主軸「プラチナホワイトパールマイカ」、そして高級車専用の「プレシャスホワイトパール」という3つの世代・序列関係を把握することが不可欠です。
まず、長年愛されてきたホワイトパールクリスタルシャインとの比較において最大の違いとなるのが、ベースとなる白のトーンと光輝材の種類です。旧型(カラーコード070)はガラス片にチタンをコーティングした「クリスタルシャイン」粒子を用いており、日光が当たるとギラリとした強い輝きとわずかな黄色味を放つのが特徴でした。これに対してプラチナホワイトパールマイカのカラーコード089は、雲母(マイカ)粒子とホワイト顔料を緻密に配合し、純白に近いクリーンで透明感のある輝きを追求しています。重厚感からスポーティでモダンな清潔感へと、デザイン思想そのものが舵を切っています。
一方で、クラウンやハリアーの上位グレードなどに採用されるプレシャスホワイトパールとの違いも見逃せません。カラーコード090を冠するプレシャスホワイトは、超微粒子アルミニウム片を均一に並べる高度な塗装技術「自己修復性耐スリ傷クリア塗装(セルフリストアリングコート)」を採用しています。光が当たった際のハイライトとシェード(陰影)のコントラストが極めて深く、プラチナホワイトパールマイカ(089)が爽快な白であるのに対し、プレシャスホワイト(090)は圧倒的な肉厚感とラグジュアリーな艶感を演出します。