2026年に入り、NEXCO中日本は渋滞緩和の切り札として、路側センサーと車載コネクテッド技術を連動させた「AIリアルタイム速度誘導システム」の本格運用を開始した。サグ部に進入する手前の区間で、LED情報板やカーナビを通じて「時速70kmを維持してください」といった最適な走行速度をリアルタイムで個々のドライバーに提示する試みだ。
導入から数か月が経過し、一部の平日では緩慢な速度低下が抑えられる効果が確認されている。しかし、交通量が道路の物理的キャパシティを根本的に超える大型連休や行楽シーズンにおいては、その効果も限定的と言わざるを得ない。ある交通工学の研究者は「人間の無意識のブレーキ反応をテクノロジーだけで完全に制御するのは不可能に近い。根本的な解決には車線増設しかない」と指摘する。