日本のスイーツ界において、「ショコラティエ」という職種を広く定着させた立役者こそが土屋公二 ショコラティエの経歴そのものです。土屋シェフは1980年代に単身渡仏し、フランスの名門パティスリーやショコラトリーで修行を重ねました。まだ日本国内で本格的な手作りボンボンショコラや単一産地カカオの概念が希薄だった時代に本場の技術とエスプリを体得し、1999年に渋谷区富ヶ谷の地に「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ 本店」をオープンさせました。
富ヶ谷という当時は落ち着いた住宅街だった立地を選んだ背景には、流行に左右されず、じっくりと本物のショコラを味わってほしいという職人としての強い信念がありました。その後、パリのサロン・デュ・ショコラやC.C.C.(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)などの世界的コンクールで最高評価を獲得し、世界中から厳選したカカオ豆を自ら焙煎・調合する「Bean to Bar」の取り組みをいち早く具現化してきました。
これまでに店舗空間の拡張やテオブロマ本店 移転 リニューアル情報を経て、現在の店舗は重厚感あるアンティーク調の落ち着いた佇まいへと進化を遂げました。絵画のように並ぶボンボンショコラ、画家の樋上公実子氏が描き下ろした愛らしい動物のパッケージ、そして店内に漂う焙煎カカオの芳香が、訪れる者を非日常の美食体験へと誘います。