物語のクライマックス、満身創痍の殺せんせーを囲むE組の生徒たち。静まり返った旧校舎で執り行われた最後の出欠確認は、涙なしには見られない名シーンだ。一人ひとりの名前を呼び、返事を聞く。それは、かつて社会から「落ちこぼれ」と烙印を押された生徒たち全員の存在を、彼が心から肯定した瞬間でもあった。
このシーンが凄まじいのは、単なるお涙頂戴の演出ではない点にある。生徒たちは自らの手で引き金を引く。暗殺という行為を通じて、恩師の命を奪うと同時に、その魂と教えを永遠に引き継ぐという、極めて残酷で、しかしこの上なく美しい「卒業式」だったのだ。