日本のサッカーファンにとって、パラグアイ代表は単なる南米の強豪以上の感情を抱かせる特別な相手です。両国の対戦成績を振り返る上で、絶対に避けて通れないのが2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会のラウンド16です。
極寒のプレトリアで行われた一戦は、120分間にわたってスコアレスのまま推移し、PK戦(3-5)の末に日本代表が涙を呑みました。駒野友一のシュートが無情にもクロスバーを叩いた瞬間、抱き合って歓喜したパラグアイイレブンの姿は、多くの日本人の脳裏に焼き付いています。あの試合でパラグアイが見せた、身体を投げ出すシュートブロックと張り詰めた集中力は、まさに堅守の極致でした。
国際親善試合やキリンカップを含めたサッカーパラグアイ代表と日本代表の通算成績では、日本側が勝利を収める機会も増えており、近年では2022年の親善試合で日本が4-1と快勝した記憶も新しいところです。当時はパラグアイが世代交代の過渡期にあり、組織的な連携を欠いていた時期でもありました。
しかし、2026年現在の新生パラグアイは、2022年の対戦時とは全く別の生命体へと進化しています。もし今ふたたび中立地やW杯本大会の決勝トーナメントで激突することになれば、2010年の再現となるような息詰まる肉弾戦と、ハイレベルなトランジションバトルが繰り広げられることは間違いありません。