海外通販ドル決済注意点として、取材現場でも消費者トラブルや後悔の声が後を絶たないのが「DCC(Dynamic Currency Conversion=自国通貨決済)」の罠です。
海外通販サイト(Amazon.com、eBay、海外アパレルショップなど)や、海外現地の決済端末でカードを差し込んだ際、画面に「JPY(日本円)で支払いますか? それともUSD(米ドル)で支払いますか?」と二者択一を迫られる場面があります。
このとき、多くの日本人消費者が陥りがちな誤解が「日本円を選べば、為替レートの変動を気にせず金額が確定するから安心だ」という思い込みです。行動経済学で言う「損失回避バイアス」が働き、後からのレート変動リスクを恐れるあまり「その場で確定する日本円」を選んでしまう心理構造がここにあります。
しかし、これは極めて割高な選択です。店舗や決済代行システムが提示する日本円換算レートには、店舗側の利益として5%〜10%前後の法外な為替マージンがあらかじめ組み込まれています。例えば、本来の相場であれば4,650円で済む30ドルの決済が、日本円決済を選んだ瞬間に「5,100円」として固定請求されるような事態が日常的に発生しているのです。
決済画面で通貨選択を迫られた際は、必ず「米ドル(USD)」を選択するのが鉄則です。カード会社の手数料(約3.85%)を加味しても、店舗側のDCCレートより遥かに有利な条件で決済を完了できます。