店舗が姿を消してもなお、ファンの記憶から色褪せないのが看板商品である「南蛮ラーメン」の存在です。関東圏を中心とするいわゆる「椿系ラーメンショップ」のネギラーメンが濃厚な背脂とごま油ベースのクマノリ調味であるのに対し、パンダマークでおなじみのサンクス系Aji-Qが提供する南蛮ラーメンは、独自の進化を遂げてきました。
すっきりとした豚骨清湯ベースのスープに、特製スパイスと粗挽き黒胡椒、細切りのチャーシューを絡めたシャキシャキの白髪ネギが山盛りに盛られます。一口スープを啜ると、ネギの鮮烈な辛みとタレの旨味が豚骨スープに溶け出し、縮れ中細麺と絡み合うことで箸が止まらなくなる中毒性を生み出していました。
在りし日の口コミ評判やネットの反応を振り返ると、外旭川店には明確な個性があったことが分かります。
「外旭川のAji-Qは、他店と比べてもネギの辛味の抜き具合が絶妙で、シャキシャキ感が最後まで持続した」
「仕事帰りの冷え切った身体に、ネギ味噌南蛮と小ライスの組み合わせが最高の救いだった」
「家族で訪れても、子どもにはあっさりした支那そば、大人は激辛の南蛮と選び分けができる貴重な街道沿いのオアシスだった」
当時のメニュー一覧には、定番の南蛮ラーメンを筆頭に、味噌南蛮、とんこつラーメン、支那そば、さらにはパリッと焼き上げられた手作り餃子やセットメニューが並んでおり、どんな客層の胃袋も包み込む懐の深さがありました。外旭川店の厨房から漂っていたあの香ばしいネギとスープの匂いは、今も多くの常連客の舌に鮮明に刻まれています。