かつては50巻構想とも噂された本作が、なぜオーバーロード 18巻 最終巻として締めくくられるのか。読者の間で様々な推測が飛び交いましたが、オーバーロード 完結 理由の本質は、著者の作家的な誠実さにあります。
丸山くがね氏は各種インタビューやあとがきにおいて、「物語のエネルギーが高いうちに、読者が最も面白いと感じられる状態で完結させたい」という旨を繰り返し述べています。設定上存在する周辺諸国や未回収のキャラクター背景をすべて描写し尽くすと、物語のテンポが損なわれ、読者の満足度が希薄化する恐れがあります。
「余白を残すことこそがファンタジーの醍醐味である」という思想のもと、ナザリック地下大墳墓とアインズの物語は、最も劇的な頂点である18巻で完結を迎える決断が下されました。商業的な引き延ばしを排し、自らの定めた着地点へと舵を切る姿勢は、ハイ・ファンタジー作家としての矜持と言えます。