若手社員の間で大きな心理的境界線となるのが「年収400万円」のハードルです。民間データ各社の調査を精査すると、25歳年収400万円の割合は全体の約15%〜20%前後にすぎません。5人に4人は年収400万円未満にとどまっているのが冷厳な事実です。
年収ボリュームゾーンである25歳年収300万円の手取りを算出すると、年間手取りは約240万円。賞与がない場合、月の手取り額は約20万円、年2回の賞与(計40万円)がある企業では月の手取りが約16万〜17万円まで落ち込みます。
都市部で生活する場合、25歳一人暮らし生活費の内訳はシビアを極めます。
- 家賃(共益費込):65,000円〜75,000円
- 食費(自炊・外食混合):35,000円〜45,000円
- 水道光熱費:12,000円〜15,000円
- 通信費(スマートフォン・Wi-Fi):8,000円〜10,000円
- 交際費・娯楽費:20,000円〜30,000円
- 日用品・被服・雑費:10,000円〜15,000円
固定費と変動費を合算すると、毎月最低でも15万〜18万円が自動的に消えていきます。その結果、25歳貯金額の平均は約150万円という統計値が出ているものの、これも一部の堅実派が平均を引き上げているだけで、金融広報中央委員会の調査に見られる「金融資産非保持(貯金ゼロ)」の割合は同世代の約3割に達します。月々2万〜3万円を積み立てるのが精一杯という若手が過半数を占めています。